今年に入ってから、家を買う人や建てる人のお借入れの内容が変わってきてます。最近の傾向をお話させていただきます。
建築費の高騰
住宅の建築費が上がっています。ウッドショックによって木材価格が上昇し
ロシアのウクライナ侵攻、コロナ禍、円安・・・。
そもそも、ウッドショックとは?
日本の住宅メーカーは木材の7割を輸入材に頼っています。
事の発端は新型コロナウイルスの流行が原因だそうです。
アメリカや中国で新型コロナウイルスにより、リモートワーク
が推奨され、住宅ローン政策や財政出動も取られており、郊外で
新築住宅を購入する動きが活発になりました。
そのため、木材の需要とバランスが崩れて日本の輸入材の価格が高くなりました。
あと、コンテナ不足も要因の一つみたいです。
コロナ禍が原因でネットショッピングが増え、世界的にコンテナ不足となり
コンテナの利用料が高騰、木材を輸送する費用が高くなりました。
海外では、コロナ禍で木材の伐採をする労働者が減ってしまい伐採がすすまない
状況にもなったそうです。
ロシアのウクライナ侵攻の影響は?
ロシアに対し制裁措置として、日本と世界各国が輸入禁止措置の
経済制裁をしています。
ロシアは経済制裁をした各国に対する報復措置として、日本を含めた
その諸国を「非友好国」としました。
2022年末まで、チップや単板、丸太などの木材製品を非友好国に対し
輸出を禁止することに決定しました。しかし、集成材の輸出は禁止されて
おりませんし、ロシアから輸入していた割合は5%程だそうですので
さほど影響は無いと思われます。
ウッドショックの先行きは未だ不透明で
収束の見通しがついていない状況だそうです。
住宅設備の値上げ
大手メーカーLIXILや他の水回り設備メーカーがサッシ、トイレ
ユニットバス、キッチン、給湯機器は昨年末に2022年からの値上げを発表しました。
値上げの理由は銅やアルミニウムなどの原材料の高騰のためだそうです。
住宅設備に関連したものは5~10%上がっていますが、これからまた値上げがされる
予想です。
それに加えて、数十年ぶりの円安です。
円安になれば、それだけで輸入価格が高くなりますから、円安も大きな痛手です。
最近の傾向 今後は?
ウッドショック以前から比べて
中小の建築屋さんでは、200~300万円の値上げ
大手住宅メーカーでは、500~600万円の値上げが予想されているそうです。
すでに値上げになってる建築屋さんも多く
高崎不動産で新築の仲介や注文住宅を建てるための土地の仲介をさせていた
だいたお客様のお借入れを見てると、お借入総額が変化しています。
新築の建売ですと今まででしたら、お借入額の合計が2,000万円~2,400万円
土地を購入し、注文住宅を建てるお客様でしたら3,500万円~3,800万円
でした。
ここ2,3カ月は
新築は物件金額にもよるので何ともいえませんが2,600万円前後です。
土地を購入して、注文住宅を建てるお客様は4,000万円~4,500万円に増えています。
35年間の借入、変動金利で0.625%で計算すると
2,600万円のお借入 月々68,938円
4,000万円のお借入 月々106,058円
4,500万円のお借入 月々119,316円
月々のお支払いも高くなりますので、計画的な資金計画が必要になってきます。
お借入れが出来ればまだいいですが、返済比率で借入が難しくなる
場合もあります。
今後は、注文住宅のお客様が建売住宅に変更したり
新築建売のお客様が中古住宅に変更になる可能性も高くなっていく
かもしれません。
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