最近よく耳にする「リースバック」。リースバックとは売却した家に買主から賃貸することで、住み続けられる不動産売却方法です。「家を売ってまとまったお金がほしいが、今住んでいる家に住み続けたい」「売却したことを知られたくない」そんな悩みを解決してくれるのがリースバックです。リースバックのメリットとデメリットを解説致します。
リースバックとは
リースバックとはご自宅を売却して、売却後も買主から賃貸をして
住み続けられる不動産の売却方法です。住み慣れた家で生活しながら、まとまった
資金を調達できます。
正式の名称は「セール＆リースバック」と呼ばれます。
リースバックの契約によっては、売却した家を将来的に買い戻せることも可能です。
リースバックとは、どんな人に向いている契約か？
● 他人に知られないように売却したいが、資金が必要
● 借入や税金をまとめて返済したい人
● 事業資金のお金が必要
● 住宅ローンの返済が困難だが今の家に住んでいたい
● 学校区を変更したくない
● 老後の資金が必要または準備しておきたい
リースバックのメリット
メリット1 引越しする必要がありません
その家に住み続けられるので、引っ越す必要がありません。引越しの費用や
引越し先の保証人も考えなくていいのです。
学校区の変更、通勤時間、今までと何もかわらずのライフスタイルを
変える必要がないのです。
このメリットがリースバックの一番の特徴といえます。
メリット2 早めに資金調達ができる
一般的な仲介ですと、買主を見つけ、見つけた後は住宅ローンの審査をします。
その後に契約、契約後も住宅ローンの手続きに時間がかかります。
その点、買取業者は買うのを前提に内覧し買取金額をすぐに出します。
買取金額に折り合いがつけば、すぐに契約、引渡しとなりますので仲介と比べて非常に
早く資金調達ができるのです。
メリット3 人に知られず手続きが可能
仲介のように広告に掲載されませんので、売却することも周囲にはわかりません。
契約、引渡しも当事者のみしか関わらないのでスムーズに売却ができます。
売却後も住み続けられるので、家を売ったことを知られることがありません。
ただし、物件の登記を見れば所有権が移転していることがわかってしまいますが
その登記をわざわざ取得する人はいないと思われます。
メリット4 将来的に再度購入することが可能です
契約に「買戻し特約」が付けられた場合は、売却した家を買い戻す
ことができます。
買戻しができる期間内（期間を設けない契約もあります）に契約で決められた
金額を支払うことになります。
しかし、賃料の滞納を数か月すると権利が消失することもありますので
毎月滞りなく賃料を支払わなけれないけません。
メリット5 固定資産税・維持費がかかりません
売却したら、所有をしませんので固定資産税等の税金が一切かからなくなります。
住宅ローンがあったなら、売却時に返済済になっておりますので住宅ローンの返済
もありません。
火災保険も必要なくなります（今度は賃貸しますので家財保険は必要になります）
修繕などのメンテナンス費用も必要なくなります。
メリット6 老後の資金を調達できます
売却したお金を老後の生活資金に利用できます。
ご高齢の人は住み慣れた場所がいいので、通常の売買をして引っ越すより
リースバックの方が利点が多いと思われます。
また、「リバースモーゲージ」という手もありますが、リバースモーゲージの
場合は条件が色々ありますので、総合的に見てリースバックの方が進めやすと
思われます。
リースバックのデメリット
デメリット1 一般的な売却価格より安くなる
買取ですので、通常の仲介よりは売却金額が下回ります。
また、家賃が発生し買主（大家）は利回りや
借主を選べず売主に対して必ず貸すことになっているので
貸した後の賃料の滞納などのリスクも考慮しなくてはいけませんので
安くなるのは間違いないと思ったほうがいいでしょう。
デメリット2 家賃がやや高め
賃料は高めになります。理由とすると、デメリット１で述べたことと同じで
利回り、滞納リスク、物件購入の回収のためには、家賃がどうしても高くなります。
ただし、売却金額が安ければ、賃料がその分高くなり、売却金額が高ければ賃料はその分
安くなります。
デメリット3 ずっと住み続けられない場合がある
リースバックによる契約では、賃貸の契約を定期借家契約にする場合が多く、
その場合は期間満了後は貸主が再契約を認めなければそこで契約が終了となります。
また、賃料の値上げをしてくる場合もあります。
ずっと住み続けたい場合は、上記の点を気をつけて必ず確認を
してから契約をしてください。
デメリット4 売却金額が住宅ローン残額を下回った時は利用できない
住宅ローンの残債を自己資金で返済できれば別ですが、売却金額がその住宅ローンの
残債より高額でない場合は住宅ローンの完済ができませんのでリースバックの
契約はできません。
まとめ
近年注目を集めています「リースバック」
リースバックのメリット、デメリットを説明しました。
身近な人や知り合いにリースバックの契約をした人はまだまだ少なく
相談する相手もいないかと思いますので、ご興味のある方はお気軽に
高崎不動産へご相談ください。
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