こんにちわ。
やわらかな春光に心躍る季節となり、徐々に春の陽気を感じる今日この頃・・・
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
聞いてないとは思いますが、私は今日も元気です!!スタッフの米田です。
今回はワイド団信というものについて書いていこうと思います。
1.ワイド団信ってなに??
簡単に言うとワイド団信とは、一般団信より加入条件が緩和された団信のことです。
団体生命保険に加入するときには一般的な生命保険と同じように告知が必要です。
その告知内容によっては一般の団体信用生命保険に加入できず、住宅ローンが借りられない場合があります。
そのような場合に考えるものがワイド団信です!
金利が上がってしまう点で負担は必要になりますが、現在の健康状態にや過去の病気に関する問題を抱えていても加入できる可能性があります。
ワイド団信は一般の団信に比べて加入条件が緩和されているだけで、保障内容は一般団信と同じです。
では、団信に加入する際の告知事項をみていきましょう。
(1)最近3ヵ月以内に医師の治療(指示・指導を含む)・投薬を受けたことがありますか?
(2)過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは、
2週間以上にわたり医師の治療(指示・指導を含む)・投薬を受けたことがありますか?
(3)手・足の欠損または機能に障害がありますか?
または、背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか?
一般的な告知事項としては↑のようなものになります。
これに当てはまってくると団信の加入が厳しくなってくる場合が多いです。
ワイド団信はこのような一般的な団信では加入が難しくなる、
高血圧症、糖尿病、うつ病等の持病を持った人でも加入できる場合があります。
ワイド団信は、一般団信では加入が難しい高血圧症や糖尿病、
うつ病等の持病を持った住宅ローン利用者でも加入できる場合があります。
例えば引受実績のあるものが以下の通りになります(イオン銀行のサイトより)
・代謝異常による病気
糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)、高尿酸血症・痛風など
・心臓・血圧の病気
狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、
心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)など・脳の病気
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、
脳動脈瘤(脳動脈解離)、てんかん、ギランバレー症候群など・精神・神経の病気
うつ病・うつ状態、自律神経失調症、適応障害、
不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、神経症など・食道・胃・腸の病気
潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープなど
・肝臓・胆道・膵臓の病気
肝炎・ウイルス肝炎(B型肝炎・C型肝炎)、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープなど
・呼吸器(胸部)の病気
喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群など
・目・耳・鼻の病気
緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎など
・ホルモン・免疫異常による病気
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、甲状腺機能低下症、
リウマチ性疾患、橋本病、全身性エリテマトーデスなど・血液・造血器の病気・異常
貧血、赤血球・白血球の数値異常など
・妊娠・女性特有の病気
妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎など
イオン銀行
2.ワイド団信の保障
ワイド団信の保障内容については各金融機関が提供する一般団信と同じです。
住宅ローンを組んでいる人が死亡、又は高度障害になった場合、その時点の住宅ローン残高分の保険金がでて、住宅ローンの返済に充てられ、残金が0になります。
しかし、ワイド団信に加入する場合は金利上乗せが必要になります。
上乗せ金利は大体、多くの金融機関で0.3%です。
保障内容
・死亡保障
(保険の適用期間中に死亡した場合)
・高度障害保障
(保険開始以後に生じた障害または疾病が原因で保険期間中に高度障害状態になった場合)
- ※高度障害状態
- ・両眼の視力を全く永久に失ったもの
- ・言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
- ・中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
- ・両上肢とも、手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- ・両下肢とも、足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- ・1上肢を手関節以上で失い、かつ、
- 1下肢を足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- ・1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの
3.ワイド団信で注意するポイント
ワイド団信は加入条件が緩和されているという所はいい点ですが注意すべきポイントもあります。
(1)金利の上乗せによるコスト
ワイド団信への加入には0.3%程度の金利上乗せが必要になります。
その為、一般的な団信に比べてコスト面での負担がでてきます。
例えば簡単ですが、
金利が1.0%で2000万円の住宅ローンを35年で組んだ時、月々の支払いが¥56,457、
金利が1.3%で2000万円の住宅ローンを35年で組んだ時、月々の支払いが¥59,296になります。
月々の支払金額にしても約2,800円程の差が出てきてしまいます。
(2)取り扱いの金融機関が限定されてしまう
ワイド団信という商品はどこの金融機関でも取り扱っているわけではありません。
その為、限定された金融機関の中から選ばなければいけません。
(3)明確な引き受け基準が無い
ワイド団信は一般的な団信と比べて条件は緩和されておりますが、実際にどの程度の症状、状態であれば加入できるのか明確な条件が存在していないため、実際に申し込んでみないと加入可能かどうかが分かりません。
4.ワイド団信に入れない病気
ワイド団信の加入対象は幅広いですが、それでも現在の健康状態によっては加入できない場合もあります。また明記されているわけではありませんが、ワイド団信に加入できる可能性が低くなってしまう疾病もいくつかあります。
- ・がん
- ・糖尿病
- ・うつ病
- ・適応障害
団信の加入を検討する際、一般的な生命保険の加入と同様に、
過去3年間の病歴、治療歴を告知する必要があります。
そのため、4年前にがんの治療をおこなっていても、過去3年間にがんの治療をしていない場合、
告知する必要がなく、団信に加入できる可能性が上がります。
うつ病や適応障害の疾患に関しては、治療の期間が他より長く、自殺率も高いため、
場合によっては団信の加入を見送られることがあります。
糖尿病は合併症などを引き起こしている場合でだと団信の加入を断られる可能性が上がります。
しかし、上記で述べたことも金融機関側で明確に示されていないため、
自分がワイド団信に加入できるかどうかは実際に申し込みをしてみないとわかりません。
なので、不安がある人や、一般団信が通らなかった人は、
一度ワイド団信に申し込んでみるのはありですね。
5.ワイド団信の加入ができなかったらどうするの?
一般団信、ワイド団信どちらも加入できなかった時、
それでも家を買いたい!住宅ローンを借りたい!そのような時はフラット35しか選択肢がありません
フラット35の説明は今回はしませんが、
フラット35は団信の加入をする必要なく住宅ローンを借りることができます。
6.まとめ
ワイド団信は持病を持っているひとでも加入しやすいように加入条件が緩和された団信です。
一般的な団信への加入ができない人はまず、どの金融機関がワイド団信を取り扱っているかを確認し、
その上で住宅ローンを選ぶことをオススメします。
団体信用生命保険は、住宅ローンの借主が亡くなったときに保険金によって返済を行う制度です。
融資は相続財産になるため、借主が亡くなった際は相続人に返済義務が生じます。
団信により債務を遺族が負わなくて済むのは大きなメリットです。
とはいえ、ワイド団信となると金利は上乗せになってしまうため迷うところでしょう。
必要かどうかは、本人だけが判断できることでしょう。
でも家族のために一般団信がダメでも入れるワイド団信があるのであれば、
個人的な意見ですが入っておくのがいいと思います。
以上、最後は個人的な意見でした。
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